バイク買取サイトバナー

作業フローの確立。もし始めるのが十歳若かったら、もしかしたら考えなかったかもしれない。勝手な思い込みで”同じ事を繰り返す”という行為に、新鮮味を感じなくなり、常に新しい事、変わり続けることこそが楽しい思い込んでいたからね。ルーティンというのを持つことに魅力を感じなかったからね。余談なんだけど、20代の頃はレースにもさほど興味もなかったし、日曜の深夜にF-1観てて眠いな、と感じてたんだ。それがいまはどうだろう?ル・マン24時ですら目をギンギンにして観ちゃうレベルにw

この辺りからは、趣味だとか好きなものを楽しく遊ぶ事をメインにし始めました。エンジンが大好きです。でも案外バイクには興味が持てなくて、敬遠しがちだったんだけど、おりしも、アメリカンチョッパーなんていう番組に出会ったがためバイクきょうの唄が聞こえるまでになりました。これは仕事したい!そうなるのも必然ですね。

ちなみに、このお仕事は不採用案件となったはずですが、非常に思い出が深い時期である点と、「ルーティンの確立」っていうことに異常な魅力を感じ始めた時期でもあることを紹介したくてここに記載することにしました。ボクが何を考え、何を悩んで、どう仕上げてるのか?を少しでも、理解してくれたら嬉しいな。

まず、完成はこんな感じ。提供素材はロゴだけだった気がするのでそのほかのパーツは製作して、キャッチコピーと要素を載せていった感じかな。

提出したパターン。文字色と、微妙なパーツの出し入れで差異をつけた模様。素材が少ない場合は使い回す、という鉄則もあるけど、”アウトコースの出し入れ(バックドア)”なんて勝手に命名した事をやり始めた時期でもある。まだこの時期はどこをどうやったか?よく分かる?かな。

提出の際に、掲載箇所、使用箇所の指定があったので、イメージとしてレイアウトして提出。今考えると、もっと大きなサイズだったのかな?オリジナルファイルはどこかにあるんだろうけど、見つかんないので、提出したイメージ図を。こう見るとバナーというよりヘッダーイメージに近い作業だったな。

元データが残ってたので、おそらくそう今と変わらないワークフローで製作過程を紹介してみます。
今回は素材がないという前提だったのでこちらで用意、製造します。サイトなんかから、イメージカラーが青(スカイブルー)という事が分かったので、雲フィルタ→グラデーションマップで”綿雲の空”を作り(上)、拾ってきたバイクの画像をオーバーレイで重ねる(下)。右端までメーターが無いのは後々の計算で必要ないなと判断したため。

バイク画像はアルファ(透明度)を下げまくったので、何が何だかわからない状態。流石に意味不明すぎるので、メーターを赤で発光させることに。雰囲気を壊さないようにとにかく薄めで、同じレイアーを何枚か重ねることで、発光を調整します。薄く薄く。濃ゆく作ることは誰にでもできるので。

ロゴベースを配置。ロゴそのものがパンチ力が強めだったので、ここでも薄く配置するのを念頭に。
さらにパネルボタンを配置。ここは目立たせたいので、ロゴのイメージに合うカーボン柄で硬そうなパネルを設置。厳密には”何カーボン”なのかは分からないけど、レイアウトは先ほどのベイクのハンドル周理、メーターを意識したレイアウトに配置。なんで3つになったかは、キャッチコピーの数が3つあったからに過ぎません。

バイク女子を切り抜いてきて配置。この素材も拾ってきたのか?用意されたのか忘れたけど、青いバイクだったので違和感なく溶け込みますね。ちなみに今だったら(下)のように再調整もします。やっぱり、とにかく薄め薄めに組み立てていくのです。

全てを配置。「無料診断」の配置も忘れずに。
うっすら、薄めに、と言ってる理由はどれだけ意図的に薄くしていっても最終的には濃厚コッテリに混ざっちゃいがちだからです。ですので先ほどのように女の子も当時よりもさらに薄くうっすらシャバシャバにしていくのが正解なんじゃないかな?もちろん、メインが女の子のグラビア画像とかだったら彩度上げて主役にするけど、このバナーのメインは右側のボタンを”押してもらう”ことにあるので、女の子は客寄せパンダになります。

ボクの中ではこんな”河”が流れています。女の子→無料診断→メーター発光→うっすら矢印→ロゴ、と赤いパーツを巡って流れます。
正直なことを告白しますと、よく、視線の導線だとかそういうのをいう人がいますよね。そこまで観てる人なんかは、同業者さんかよほど意図的に観てる人しかいないと思います。なので、こういうのはなくてもいいんじゃないかな?と思うんですけど、後でクライアントとかに意図を聞かれた場合に、イチヨー答えられるように言い訳を作っています。もちろんなんでそこに河置いたかにも理由つけてですが、今回はそこまで説明するのは省略します。

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