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人は変わってゆくものなんだから古い服は脱ぎ捨てたっていい、新しい服を着て外に出ればやがて新しい服が自分に馴染んでその人の在り方を示してくれるでしょう。

YukiProjectさんが、新規事業?ブランド展開を立ち上げられたようで、そのロゴを製作しました。既に趣味や趣向は理解していましたので”ノリ”はわかります。前回同様、既に明確な方向性を持っておられたのと、ボクの理解度が蓄積されていましたので提案という形でいくつかの案を提示できました。

納品後に最初の展開として、ラスト(サビ)加工を施した軽バンにロゴを貼って使用する、というのを聞きました。狭い田舎の奈良なので意外と簡単に見つけることができます。言ってませんでしたが、見かけるたびに嬉しくなります。ちゃんと使って頂いて、浸透していってることに感謝をしつつ。

前回の製作でフィードバックは蓄積しております。グランジ、サーフ系、あとハワイアン。了解です、特に指定されてないけどその方向で進めます。その上で今回はボクからもいくつか提案を出していきましょう。

頂いたデータを検分します。と言っても、そのままこっちも使うようなので改変箇所はありません。テキストロゴはそのまま利用します。手持ちのフォントではないので、画像データをそのまま*.aiでトレースしてベクター化、若干の修正をして縦横構成にしてあります。下部の文字列のカーニングが広すぎるので、後々問題になる前に、詰めておくこととします。(こっちではイジらない)

今回の依頼は、これをまとまりのあるロゴ化すること。太陽+海(この時点では荒波)。なるほど、ハワイのノースショアって感じですね。細かいことを突っ込まれれば、地理的にノースショアだと、夕日が沈む景色しか見れないんですが、そこは”登る朝陽”のイメージの方がいいと思いました。
”荒波”にも囚われました。最終案の前に2・3個別の荒波デザインを提示したんですが、そっちは富嶽〜を意識した北斎調のデザイン。まとまり悪いな?と感じていたんですが、最終案というか、とにかくまとまりだけ求めて波を鎮めた案の方が良い、と言って頂いて救われた気分がしました。

太陽をいろんなロゴなんかを参考にイラストを書いてから、一旦photoshopでグランジ加工してからベクター化。水面も同様にイラストを書いてからグランジ→ベクター処理を施します。イラストをベクター化すると、恐ろしい数のアンカーポイントが出現してしまい、プリンターやプロッターだと処理しきれなくなる問題があります。ある程度”掃除”を行わないと印刷にも耐えうるロゴとしては成立しません。特にグランジをかける事によってアンカーが恐ろしい事になるデザイン、逆に減るようなデザインもある事を考慮しなければなりません。
ボクは◯タバに代表されるような、ラウンドロゴ(円形)にまとめるのが最高だと思っています。なので、特に要求はないものの、オーバルで囲います。もちろんオーバル(楕円)にもグランジ加工を行いイメージ統一を図っています。ラウンド(円形)ではなく、オーバルなのです。このロゴもですが、実は表に出ないガイドラインがいっぱい引いてあるんですが、そのデータは。。。同業者に見て欲しいなw

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