惡魔鍋
惡魔鍋こと前田俊樹は、多少クセの強いデザインと仕掛けを画策するデザイナーである。
その名前は、古代ペルシア、ソロモン王が使役せし72柱の悪魔:筆頭たるバァルが配下の悪魔ウコバクの末裔にあることを示している。通説では人類に火薬の製法を伝え、地獄の釜の番人を仰せつかったとされる悪魔である。宗教、経済、歴史に詳しい。
「悪を成さず、求る処は少なく、林の中の象のやうに」と生きているつもりだが、思いの外クセが強くキャラが立ってしまうのが悩みらしい。機動戦士ガンダム、攻殻機動隊、ハードなロックと、動きがある音楽が好き。自動車や内燃機関も好き。コスプレなんかも大好き。気難しいフリをしているが、大体「あ〜これは機動戦士ガンダムで言うなら、◯◯やなぁ〜」とか考えてるだけなので特に気にしてはいけない。クルマの話をフルとご機嫌になる。
PSYENCEって?
Xjapanのギタリスト故・松本秀人氏(hide)が提唱した”psychoとscience”を合成した造語である。曰く、その意味は「バカ学」。バカな学問なのか?バカを科学することなのか?その解釈は、今となっては各自で様々に行うしかない。hideは生前、何か面白いことを見つけた時、マイルドセブンを咥え「いいじゃんそれ!オモシロそうじゃん!」といい子供のように笑っていたらしい。
「Re:」とは、TVシリーズ「機動戦士ガンダムUC Re:0096」より拝借した返答である。解釈は砂の数ほどあるだろうが、シャア(フル=フロンタル CV:池田秀一氏)のナレーションで解読されるこの物語は、サイアム=ビスト(CV:永井一郎氏)が語り続けてきたガンダムサーガに対する一種の回答ともみれる。返答であり、返信であるとボクは信じてやまない。
”もしhideなら?”と考えるのは、hide信徒にとっては永遠の課題と言えるだろう。それがボクにとっての「バカ学」であり”面白そう!”と思うことこそが正解であると信じたいものである。今の所、hideに問いかけることも回答をもらう手段も持たない。ある日メールボックスを開いた際「Re:」付きで、差出人には「松本秀人」と書かれた返信が来たとしよう。そこには何と書かれているだろうか?そして、返信にはどう書こうか?”人はいつか、時間さえも乗り越えていける。ここでは時間さえも輝いて見える”そんな奇跡が来る日をボクは望むばかりである。
”楽しいこと、オモシロイこと”
何かを始める、何かを創る。根源にあるのは、もしかしたら悲しみかもしれない、怒りかもしれない。インセンティブはなんであれ、”いいじゃん、それオモシロイ!”って言って貰いたい。そこに至る過程は苦しくとも、行き先がオモシロイなら、険しい道でも寄り道しながら楽しめると思うんだ。
大丈夫、任せてほしい。最高にオモシロイことを一緒に創ろう。